地獄の電子申告e-Tax

今まで国税庁のホームページで確定申告書を作って印刷して郵送していたが、今年は作った確定申告書をそのまま送信できるe-Taxを利用してみた。しかしいざ使ってみると非常に使いにくく、もうちょっと親切でもいいのにと思ってしまう。ネットで簡単に申告できるなどとテレビで宣伝したりしているが、とんでもない。特にパソコンがmacの場合は序盤に大きな落とし穴があって、ここでかなり手間取ることになる。

そもそも電子申告のためには、役所に行って住基カードというICカードを作成し、その中に電子証明書を登録しておかなければならない。これに1000円かかる。次にICカードリーダーを購入して自分のパソコンでICカードを読み込めるようにしておかなければならない。macに対応しているのはNTTコミュニケーションかジェムアルトくらいなので要注意である。これが2000円前後。ジェムアルトはドライバのインストールが不要だし安いので私はこちらにした。

次はルート証明書というのをネットでダウンロードしてキーチェーンに登録する。これもまあ面倒であり、ちゃんとできているのか不安になるが、慎重によく確認しながらやればなんとかなる。

そしていよいよe-Taxで申告書を作り始めるのだが、「safariがjuki-cardを使おうとしています。キーチェーンのパスワードを入力してください」などのアラートが出てくるのだ。キーチェーンのパスワードといえば通常は管理者パスワードだ。だから当然それを入力する。しかしなぜか受け付けられず、また同じアラートが出る。おかしいなと思ってまた管理者パスワードを入力。これを5回繰り返してしまうと、哀れ住基カードの電子証明書のパスワードがロックされてしまうのである。このアラートが出た時は電子証明書のパスワードを入れなければならないのだ。

ロックされてしまうと、役所に行ってロック解除してもらわなければ電子証明書は使えない。こんなわかりにくいこと、e-Tax開始の画面にでも注記しといてくれればいいのに。ネットで検索して、同じような目にあった人のブログで状況がわかったときにはもう手遅れ。また役所に行ってこなければならない。

ようやく電子証明書のロックを解除して、申告書を作成し、いよいよ送信となるわけだが、ここでまたエラーコードとともに送信できませんでしたという表示が登場。調べると、送信まで完了するにはsafariを32ビットモードで起動する、ユーティリティのJava Preferencesを開いて、Java SE6の32bitを上段にする、という操作をしなければならないことがわかる。safariを32ビットモードで起動するには、いったんsafariを閉じ、情報を見るで「32ビットモードで開く」するにチェックマークを入れるのだ。私の場合はsafariの再起動だけではダメで、システムも再起動してからでないとダメだった。

これらの関門をやっと乗り越えて、ようやく申告書の送信が完了。申告書の作成自体は何度もやっているので楽勝だけど、e-Taxの利用に関しては非常に苦労した。印刷して郵送の方が断然楽だった。

こうやって失敗した記録を残しておけば、来年は滞り無く完了できるはず?

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