コンクールで優勝を目指すピアニストを描いた作品。
リチャード・ドレイファス演じる主人公ポールは、いくつもコンクールに出ているがなかなか優勝できない。もうピアニストとしてやっていくことはあきらめて教師の面接を受けることも考えたが、最後にもう1度だけコンクールに出場することにした。コンクール会場では、かつて他のコンクールで競ったハイディ(エイミー・アーヴィング)に出会い、お互い心惹かれていく...。
コンクールに挑むピアニストの苦悩、焦燥感がよく表れていて、なかなか引き込まれる作品である。優勝しなければ世に出るチャンスは無い。しかし親にかなり無理をさせており、もうこれ以上コンクールに挑戦し続けるのは無理だ。追いつめられた状況での最後の挑戦。
エイミー・アーヴィングは実生活でスティーヴン・スピルバーグと結婚して一児をもうけたが、その後離婚している。
1980年、ジョエル・オリアンスキー監督作品。