未知への飛行

アメリカ軍のコンピュータのミスとソ連の通信妨害が相まって、水爆を積んだ爆撃機がモスクワに向かってしまう。アメリカ軍は色々な方法を試みるが、なかなか爆撃を中止することができない。ついにはソ連に連絡を取り、両軍で協力して爆撃機の撃墜を目指すのだが・・・・。
社会派監督のシドニー・ルメットによる核の恐怖を描いた一種の反戦映画で、全編にわたって緊張感がみなぎる。時代が随分前の米ソ冷戦時代なので、現代ではちょっと違和感があるかもしれないが、見ているうちにそんなことはどうでも良くなってしまう程の素晴らしい演出。
同じルメット監督の「12人の怒れる男」で陪審員を好演したヘンリー・フォンダが、今回は大統領役。
この映画を見ると、現在のシステムだって本当に大丈夫なのか、変なミスによる間違った攻撃が本当に起こらないのか、という疑問がなんとなく湧いてきてしまう。
1964年作品。

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