やっと秋田へ 1日目/ジャガー、前沢SA、Mの実家、秋田駅周辺、秋田温泉プラザ

先月末に秋田に行ってきた。昨年亡くなった友人Mの仏前に線香をあげに行ったのだ。コロナのせいで、亡くなってから1年以上も経ってやっと。Mと一緒によく温泉旅行に行った群馬の友人Nと東京の友人Kと3人で。

9時に栃木駅で待ち合わせ。ところが友人Nの車が見当たらない。よくよく探すと、なんとジャガーに乗っていた。赤いジャガーのSUVである。長年スバルに勤めていたので、今もてっきりスバルに乗っていると思っていたからわからなかったのだ。

ジャガーなんて超高級かと思ったら、そうでもないらしい。6〜700万で買えるそうである。それでも十分高いが、確かに思ったほどでもない。それにディーゼルターボだから燃料は軽油である。ジャガーというとハイオクなイメージだが、レギュラーより安い軽油だからガソリン代も意外と安く済む。

乗り心地は非常に良い。しなやかで、しかもしっかりしている。Nは高速だといつも大体130キロくらいで巡航するが、この車に乗っているとそんなにスピードが出ている気がしない。100キロも出てないんじゃないかという感じ。100キロで走っていても60キロくらいに感じる。やはり安い車とはずいぶん違うのだ。

内装は割とシンプルだ。スピードメーターの画面がナビの画面にもできるのが面白い。その方が見やすいから、ナビ画面にしていることが多いそうだ。空調の温度設定は運転席と助手席で別々に設定できる。天気も良く、東北道をひた走る。

 

3時間半ぶっ通しで走り、前沢SAで昼食。乗り心地が良いので全然疲れない。1250円の前沢牛の牛丼を注文するが、これがなかなか出てこなくてイライラする。フードコートでサッとそばでも食べればよかった。約束の時間が決まっているので、のんびりしていられないのだ。牛丼なんてご飯にかけるだけだから早いだろうと思ったのに。牛丼チェーンなら、店に入ってから食べて出るまで急げば5分で済むぞ。

牛肉は少なめ。糸こんにゃくがやたら太くてうどんのようだ。まあおいしいけど、どういうところが前沢牛なのかはよくわからない。結局予定より30分くらい時間を食ってしまった。

遅れを取り戻すため飛ばしたいところだが、秋田道に入ると片側1車線で80キロ制限になり、更に遅れる。たまにある追越車線や登坂車線のある区間で数台追い抜いても焼け石に水だ。しかも激しい雨に雷も。太平洋側はいい天気だったのに、日本海側はまるで違う。諦めて遅れる旨、連絡する。

予定より1時間遅れて3時頃に到着。やっと線香をあげることができた。こんなに早く亡くなってしまうとは。肝臓に腎臓に大動脈解離やリウマチなど、もう悪いところだらけだったが、死因は脳出血。もともと血小板が少なくて出血が止まりにくい体質だったから、どうしようもなかったようだ。

Mの実家に着いてご家族に挨拶をするときになって、初めてKの頭がツルツルになっていることがわかって驚く。ずっと帽子をかぶっていたのでわからなかったのだ。この方がさっぱりして良いので、カミソリで剃っているそうだ。どうでもいいけど、びっくりするから大事な席につく前に教えてくれ〜。

亡くなったMはマニア体質でCDやDVD、本などが山のように残されている。たくさん持って帰ってくれると助かるというので、私とNは30枚くらい、KはCDとレコードでダンボール3箱ほどと、ギターを2本もらってきた。KはMとよくセッションをしていたので、ギターは思い出の品なのだろう。

レコードやCDはロック中心なので、趣味の合うKはいいとしても、私が欲しいものはあまり無い。東京から秋田の実家に帰って半年もしないうちに亡くなってしまったので、まだ開けてないダンボールも数十箱あり、ご家族は処理しなければならないから大変だ。

Mの実家を辞し、ヤマト運輸でKのダンボール3箱とギターを発送し、秋田駅へ。駅ビルと西武百貨店の地下で酒とつまみを購入する。今夜の宿「秋田温泉プラザ」は素泊まりで予約してあり、部屋でゆっくり飲むのだ。全国旅行支援のおかげで、宿代は4500円。

宿に着くと、いつもと違って色々面倒くさいワクチン接種証明書免許証など住所を確認できるものを見せたり、体温を測られたり、あれこれ聞かれたり。さらに全国旅行支援を利用するので、秋田県のサイトで入手したQRコードも提示する必要がある。このQRコードが無いと宿泊費が割引にならないし、1人1000円の地域クーポンも貰えない。

お茶を飲んで一息入れたらさっそく温泉に入る。熱いのぬるいの丁度いいのと、それぞれ温度の違う湯や、打たせ湯、露天風呂、サウナなど色々あり、ゆっくり浸かっていたので部屋に戻っても汗が止まらない。スリッパには名前などを書いた目印のシールを貼ることになっている。大浴場でスリッパが入れ替わることがなく、非常に良いシステムだと思う。他の宿でもやればいいのに。

亡くなったMの写真画像を年代別にフォルダにまとめ、USBメモリに入れて実家に差し上げたのだが、Kが車中ノートパソコンにコピーしたのでそれを見たり(途中バッテリーが切れて全部は見られなかった)Mの思い出など語りながら飲んでいたら、あっという間に12時過ぎに。小玉醸造の「太平山 蔵元の隠し酒」が純米吟醸酒なのに4合びんで1320円と安く、その上かなりうまかった。

温泉に入って飲んでいると、久々の温泉旅行という感じがする。以前はここにMもいて、4人で騒いでいたのである。

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