９日にかなり久しぶりに栃木市の友人I宅で飲み会。いつもの友人Yと３人である。別に緊急事態が解除になったからというわけではなく、前々からの企画が諸々の都合でずっと延期になっていただけだ。
栃木市に向かうため久しぶりに電車に乗ると、車内には広告がほとんど無く、なんだか殺風景である。車内の色味が少ないという感じ。２つほどあるのはJRの吊り広告で、もう地方路線の電車に広告を出すような企業は無いということなのだろう。
いつもながら向かいの席の乗客は全員スマホをいじっている。半袖を着ているのは私の他２、３人だけで、いつの間にか世間は長袖に移行していた。まだ長袖だと暑いと思うけど。ちなみに、その後酒を飲む間、３人ともTシャツ一枚だった。
Yが持ってきた「イチローズモルト」というウイスキーをまず飲み始める。秩父で作っているウイスキーで、人気があって手に入れにくいようなのだが、山梨の方に行ったときにたまたま売っていたそうだ。人気があるだけあって、かなりうまい。香りが良く味はまろやか。
次にこれもYが持ってきた小布施ワイナリーのSogga Père et Fils Ordinaire Merlot 2018（ソガ・ペール・エ・フィス オーディネール メルロ）というのを飲む。昨年かあるいは一昨年に買ったそうだが、飲み会が延期延期で一年以上繰り延べになっていたので、ずっと持っていたそうだ。彼は家では飲まないのだ。私は赤はあんまり得意じゃないのだけど、これは飲みやすい。小布施ワイナリーのワインは人気があって、一部のネットショップは高額で売っているらしい。
しばらく行かないうちに、友人宅のテレビがパナソニックの４K６５インチになっていた。店で見るのと違って、部屋ではすごく巨大な画面に感じる。こんなに大きいのにぼやけることもなく、確かに高精細できれいだ。映像によっては立体感も感じる。画質をもっと調整して追い込めばさらにキレイになると思うが、友人はそんなにマニアックじゃないので、余計なことは言わないでおく。
翌日は蕎麦を食べに鹿沼の山奥の「山帰来」へ。人気店なので３０分前には着くつもりで出たら、道が空いていて１時間近く前に着いてしまった。当然一番乗りである。じっと待っていても仕方ないので、ウェイティングリストに名前を書いてからその辺を散策。よく見ると、店の裏手の樹木が少し色付き始めている。店の前にはなにやら小物の売店を設えている様子。
田んぼの脇の小径には草花があれこれ咲いている。用水路の水もきれいで透き通っている。
近くにあったお寺。天台宗円光寺。中に入らなかったけど、風情がありそう。
稲刈りも、もう済んでいる。
道端のコスモス。
ボチボチ車が増えてきたが、まだまだ開店までには時間がある。それにしても、田舎ならではの敷地の広さ。
山帰来は川が合流する所にあって、ちょうどT字路のようになっている。川の底が透けて見えるほど水がきれい。
この辺りでは山の伏流水が飲用として使われているのだろうし、それが蕎麦のうまさに寄与していることは想像に難くない。
店の周りの草むらを歩いていると、露で靴が濡れる。
ようやく店に入ることができ、もりと天ぷらを注文。この店はお茶ではなく、最初から蕎麦湯が出てくるのだ。先に薬味とつゆが来る。
丸くこんもりと盛り付けられた蕎麦に野菜と湯葉の天ぷら。蕎麦は結構ボリュームがあるので、天ぷらと合わせてちょうどいい量である。
友人たちの「梅天サラダそば」と「ゆばそば」。
前回よりも蕎麦の香りと味が少し薄いような気がするが、もちろんその辺の街の蕎麦屋よりずっとうまい。十割蕎麦の乾麺が作りすぎたということで８００円から５００円に割引になっていた。Iがいくつか買う。
蕎麦も食べたし、茶をしに今市に向かう。山帰来から山の中を抜けて１０kmほど。街中で道を間違えてグルグルしていたら、下今市駅前に出る。昔風に設えられた駅の正面。
今回お初の日光珈琲玉藻小路店。古民家を改造した作りである。日光珈琲は県内に６店舗あり、本店は鹿沼。
並々と注がれた男体山ブレンド。ブラジルとマンデリンのブレンドである。
キャラメルシフォンケーキはアイスを添えてきれいに盛り付けられている。コーヒーとセットで１１００円は高くない。コーヒーもおいしくてたっぷりだし。やっぱりカフェはコーヒーがおいしくないとね。
友人たちのシフォンケーキと洋梨のタルト。シフォンケーキはベリーのソース。
すぐ隣の「道の駅日光 日光街道ニコニコ本陣」に寄ってみる。船村徹記念館がドーンと併設されている。
食品売場で１０個１４０円のミョウガと巨大な生姜を買う。激安。
駐車場の塀の上にいた猫。近寄っても全然逃げない。声を掛けると返事をするように鳴いてくれる。
