蕁麻疹(じんましん)の塗り薬は色々あるが

私は病気らしい病気をしない方であるが、唯一蕁麻疹(じんましん)には悩まされている。数年に一回くらいの割合で酷い蕁麻疹にかかるのだ。早くて一週間、長いと一ヶ月以上もボコボコの赤い湿疹が続く。医者に行ったこともあるが、原因がわかるわけでもなくただ一般的な薬を処方されるだけなので、無駄だから行かなくなった。

悪いもの、体に合わないものを食べたというような原因なら、数時間から1日で治る。しかしこういう長く続くものは、どうやら内蔵を含めた疲労などが原因のようだ。だからこうなったら無理をせず、ひたすら安静を心がけるしかない。もちろん酒も飲んではいけない。飲むけど。

今回の蕁麻疹は今日で4日目。だんだん良くはなっているが、まだしばらく続きそうなので、ドラッグストアで塗り薬を補充してきた。塗り薬のラインナップはドラッグストアによって全然違う。今回はカワチで「ユースキン リカA」を購入。これはカワチにしか置いてない。

塗り薬の成分の中で重要なのは、かゆみを止めるジフェンヒドラミンと、炎症を抑えるグリチルリチン酸である。それぞれ薬100g中に1gずつ含まれている製品が多く、値段も大体700円前後で売っている。

ところが中にはこの価格を大きく外れるものもある。異様に高かったのはウエルシアに置いてあった「ダイアフラジンA」で1800円もする。一番安いのは今回カワチで買った「ユースキン リカA」で380円である。4倍以上も値段が違う。

ダイアフラジンA100g中に含まれるのは、
ジフェンヒドラミン1g
グリチルリチン酸0.5g
ビタミンA油(肝油類)5g
その他

ユースキン リカA100g中に含まれるのは、
ジフェンヒドラミン1g
グリチルリチン酸1g
その他

どちらも非ステロイド剤であり、かゆみを止めるジフェンヒドラミンの量は同じ、炎症を抑えるグリチルリチン酸は「ユースキン リカA」の方が多い。薬の性能としては安い「ユースキン リカA」の方が優秀に見える。だから「ユースキン リカA」を買ってきたのである。

それではなぜ「ダイアフラジンA」は、性能的に劣っているようなのにこんなに高いのか。それはビタミンA油(肝油類)5gが理由なのだと思う。ジフェンヒドラミン1gの5倍も入っている。

肝油というのは主にサメやエイの肝臓から採れ、主成分はスクワレンである。健康食品として売っているし、スクワレンに水素添加したスクワランは化粧品によく使われている。それなりの値段のするものだ。それがたくさん入っているから高いのだろう。薬の効果としても、皮膚炎などの治療の他に保湿も謳っている。

私は保湿は必要ないから、380円の「ユースキン リカA」で十分。ジフェンヒドラミンとグリチルリチン酸の含有量は700円前後で売っているものと同じである。値段の違いはベトつかないとかサラサラするとかの、オマケ成分の違いでしかない。「ユースキン リカA」はコストパフォーマンスが最高なのである。成分をよく見比べてみると、なかなか面白いことがわかる。

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