音楽も映画も、視聴方法は驚くほど変わった

映画を2、3本並行して見たりする。映画はdTVでよく見るのだけど、DVDと違って配信だと切り替えるのが簡単だから、こういう見方も可能になるのである。もっともこういう見方をするのはたいした内容のない作品の場合で、面白い作品はもちろん終わりまでずっと見続けることになる。途中で休憩したりはするが。

映画を見る場合、以前はテレビ放送を録画したものやDVDを主に見ていたが、今は配信が主力である。私が加入しているdTVは月500円で旧作が見放題だし(新作等は別料金で高いから見ない)、なんといっても楽チンなのだ。映画を選ぶのも別の映画に切り替えるのもリモコンで楽々、DVDを出し入れする手間もない。

そういえばCDを手に取ることもめっきり少なくなった。リッピングしたものをiTunesで聴くことがほとんどだ。

音楽を聴くのに、昔はヒモ派と皿派に別れていた。ヒモ派というのはカセットやオープンリールなどのテープを使うグループで、皿派はレコードのグループである。その後カセットテープ等はほぼ使われなくなって、レコードもCDというまた別のディスクに取って代わられた。そしてiPodの登場によりディスクからメモリに移行し、現在は定額聴き放題のサブスクリプションも大きな位置を占めるようになって、ディスクどころかデータすら所有しないという時代になりつつある。

映画も昔は映画館かテレビ放送で見るだけだったが、ビデオデッキの普及に伴い、録画したりレンタルしたりして見るようになった。それからレーザーディスクを経てDVDに。ヒモから皿への移行である。DVDが主流になり、テレビも大画面になるにつれて、映画館にも行かなくなった。そして現在はサブスク配信の台頭により、レンタルも脅かされている状況だ。

借りに行ったり返しに行ったりする必要がないから、サブスク配信はレンタルに比べて大幅に楽なのだ。それにちょっと見てつまらかったら、すぐ別の作品にチェンジできる。試しに少しだけ見るということが、無制限にできるのだ。レンタルだとこうはいかない。いったん借りたら、終わりまで見ないとレンタル料が丸損になるのだから。

音楽はともかく、映画はもうサブスクだ。使い勝手がまるで違うのだから勝負にならない。DVDはサブスクにラインナップされていないものを補完するのと、どうしても持っていたい作品の保存のために必要なくらいである。

音楽や映画の視聴の仕方が、時代とともに驚くほど変化している。ここまでの変化もとても想像もできないものだったのだから、今後もまた想像もできないくらいに変化していくのだろう。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。