それなら中国でのオリンピック開催の是非はどうなのだ

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の前会長森氏の発言を、女性蔑視だ差別だと騒ぐ人たち、メディアは、なぜ中国冬季オリンピックが開かれることに異議を唱えないのだろうか。中国はチベット新疆ウイグル自治区において、少数民族への差別や激しい弾圧を行っている国である。特に新疆ウイグル自治区の強制収容所は現代のアウシュビッツとも言われている。森氏のあの程度の発言にあれだけ騒ぐくらいなら、当然中国でのオリンピック開催についてはもっと大騒ぎするのが当たり前だと思うが、どういうわけかこれについては何一つ無し。

いつもならわずかなことにもすぐに政府にかみつく、正義の新聞を自認するはずの朝日新聞も、中国での開催については完全沈黙。読売、毎日、その他の新聞、HNKも民放も何も無し。国会議員からも、よくテレビに登場する知識人、コメンテーターからも、このことについての発言を聞いたことが無い。中国の差別や弾圧は、森氏の発言よりもはるかに深刻な事態であるのに。

結局、攻撃しやすいところを攻撃しているだけである。強い相手、自らの利害に支障のある相手に対しては黙して語らず。その程度の安い騒ぎである。まったくバカバカしい。

当然ながら、中国のような差別と弾圧がまかり通る国で平和の祭典を行うというのは、まったくの茶番だ。IOCがこのまま冬季オリンピックを中国で行うとすれば、オリンピックは平和の祭典としての意義を失うことになるし、せっかくのメダルも色あせたものになるだろう。開催国の変更がないならば、ボイコットするのが良識ある国のとるべき手段である。

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