ブレードランナー2049

数年前に見たときはたいして面白いとは思わなかった。しかし今回改めて見てみると、これがなかなか面白い。まず映像がきれいだ。思わず巻き戻して見直すシーンがいくつもあった。そしてやはり未来の描き方がうまい。登場人物も魅力的。

物語は淡々と進む。同じSFでも、スターウォーズのような勧善懲悪的な闘争やらドンパチとは別の世界だ。あまりガチャガチャしないで静かな進行である。

ブレードランナーのK(ライアン・ゴズリング)は捜査中に、ある重大な事実を知ることになる。人間とレプリカントの関係をまるで変えることになるかもしれない。その案件を追いかけていくうちに、30年もの間行方不明になっていた、かつてのブレードランナーであるデッカード(ハリソン・フォード)にたどり着く。その奇跡の事実とは...

ホログラムの恋人ジョイ(アナ・デ・アルマス)の存在がいい。どこかで見た顔だなと思ったら、「ノック・ノック」に出ていた。「ノック・ノック」ではあばずれのティーンという役どころだったが、ずいぶん雰囲気が変わるものだ。おっかないレプリカントのラヴ(シルビア・フークス)もいい感じ。ライアン・ゴズリングは元々表情が豊かな方じゃないから、こういうレプリカント役が合っているのかも。

前作のリドリー・スコット監督は製作にまわり、監督は「メッセージ」のドゥニ・ヴィルヌーヴ。そういえば「メッセージ」も静かなSF映画だ。

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