安倍首相の辞任で今後が心配

アメリカの大統領選を心配している場合ではなくなってしまった。我が日本の総理大臣が辞任してしまったのだ。病状悪化により国政の遂行が困難だという理由らしいが、それにしてもよりによって難しい時期に辞任となったものだ。

武漢ウイルス(新型コロナ)の収束もまだ見通せない。また米中の対立の行方もどうなるかわからない中でのアメリカの大統領選だ。共和党政権が続くか、民主党政権に替わるかで世界情勢が大きく変わるかもしれない。

総裁候補としては石破氏、岸田氏が有力のようだが、彼らに現状の難しい舵取りがこなせるのか。非常に心もとない気がする。

頼みの綱は官僚なのだが、これもどうも最近は怪しい。以前は首相がコロコロ替わっても彼らがしっかりしているので、国政に大きな乱れはないとされてきた。しかし近年、このしっかりしているはずの官僚機構があまりしっかり機能していないような気もする。どうも不安である。

首相辞任の報を受けて、日経平均の終値は326円の下落となった。後場が始まった時点では170円近い上昇だったのだが、辞任のニュースにより一時614円安まで下落する場面もあった。

安倍首相の功績は案外と大きい。端的に言うと、首相のやるべきことは安全保障経済振興だ。野党や左派メディアの揚げ足取りにもめげず、外交をそつなくこなして安全保障を固め、日銀の黒田総裁と協力してデフレの進行を止め、株価も倍以上に回復させたのだ。

また韓国に対しては、安易な妥協をせずに毅然とした態度を取った。これは次の政権でもしっかり受け継いでもらわないと困る。韓国に限らず、中国、北朝鮮に対しても同じく、しっかり対峙してもらいたい。

憲法改正ができなかったのは誠に残念だが、これはいずれにしても今後やらざるを得ない。憲法だって人間が作ったものなのだから、完璧だということはあり得ない。必要に応じて改正するのは当たり前なのだ。欧米諸国だって何度も改正している。一度も改正していない日本が異常なのだ。

長期政権だったので当然色々あったわけだけど、とりあえず今は「お疲れ様でした」と言いたい。

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