日光方面へ出かける/咲、日光田母沢御用邸記念公園、裏見ノ滝、太陽堂、食彩処さえぐさ

15日にいつもの足利の友人Yが遊びに来た。本来は栃木市の友人Iと3人で飲み会の予定だったのだが、Iが体調不良のため中止になったので、それじゃどこかに遊びに行こうかということになったのだ。本当は飲み会の翌日16日に行くはずだった日光方面へ向かう。

猛暑の中、気まぐれにしかエアコンの効かないサウナのような車で出発する。途中の杉並木の木陰がありがたい。

まずは日光市土沢の「咲(さく)」で昼食。以前にも訪れたことのある蕎麦屋である。ここの限定5食の「すずしろ」が食べたかったのだが、この日は欠品。大根、大葉、みょうがの千切りが山盛りになった夏らしい蕎麦なのだけど、ないんじゃしょうがない。せいろ、だし巻き卵、かき揚げを注文する。

友人は「夏のスタミナそば」。オクラ、なめこ、大和芋の載ったネバネバ系だ。大量の鰹節をかけて食べる。ただ友人によると、鰹節はかけない方が良いとのこと。

「すずしろ」は大変気に入っているのだが、「せいろ」はそこそこ。もう少し風味があるといいけど、そうなると値段も上がってしまうかもしれない。でもかなりの細打ちに仕上がっていて、決して悪くはない。650円なのにボリュームも十分。

誤算だったのは「かき揚げ」。単品280円だから添え物程度のつもりでいたのだけど、分厚く巨大だった。やっとの事で食べきったけど、後々まで天ぷらのゲップに悩まされる。

開店後10分くらいで店に入ったが、蕎麦が出てくるまでに満席になってしまった。中央の大テーブルにアクリル板を立てたりはしているが、席の間隔を空けるということはしていないので(小さな店なのでまあ出来ないだろう)、本当の満席。人気店なのである。かき揚げのせいで満腹になり、次なる目的地へ。

猛暑だしコロナのご時世だし、日光もさほど混んではいないだろうという読みで遊びに来た。確かに目抜き通りを歩いている人はさほど多くはない。しかし神橋を抜けた辺りから、反対側の下り車線がずっと渋滞なのだ。まだ1時過ぎなのに、中禅寺湖方面からもう降りてきたのだろうか。とにかく下るわけにはいかないので、上りの道沿いに寄り道していくことにする。

日光田母沢御用邸記念公園を訪れるのは初めてだ。佇まいの良い、和風建築の広大な邸宅である。入り口が寺社仏閣のよう。外は暑いのになぜか室内は涼しい。もちろんエアコンなどはない。周りを木立に囲まれているからだろうか。さすが御用邸という感じ。

「日光田母沢御用邸は、日光出身で明治時代の銀行家である小林年保の別邸に、当時、赤坂離宮などに使われていた旧紀州徳川家江戸中屋敷の一部を移築し、その他の建物は新築される形で、明治32年(1899)に大正天皇(当時 皇太子)の静養地として造営された。その後小規模な増改築を経て、大正天皇のご即位後、大正7年(1918)から大規模な増改築が行われ、大正10年(1921)に現在の姿となった。」ということである。

とにかく部屋がたくさんある。100部屋以上あるらしく、順路に沿って歩いていても、もう建物のどの辺りにいるのかわからなくなる。

和風建築なのに、照明は洋風だ。

ビリヤード場もある。御玉突所(おたまつきじょ)というそうだ。

照明か何かのスイッチ。

長い縁側。

謁見所。

金具には菊の御紋。

引き戸など、あちこちに屏風絵が描かれている。

とにかく部屋が続く。

謎の地下通路があちこちにある。使用人が近道するためのものかと推測。

欄間がやたら大きい。鴨居は低いのに欄間の高さがあるので、結局天井はかなり高い。

窓枠にトンボ。

庭からの景観。

巨大なしだれ桜。春にまた見に来たい。

ほんの30分も見ればいいだろうと思っていたが、興味深すぎて2時間近くも滞在してしまった。入園料550円、駐車場は2時間まで250円である。日光には何度も来ているのに、今まで訪れなかったのは本当にもったいなかったと思う。日光観光の際にはぜひ立ち寄ることをオススメする。

次に少し先の「裏見ノ滝」に行く。先日友人が行って、非常に良かったというので案内してもらったのだ。しかし滝にたどり着くまでに結構登るし歩く距離も長くてしんどい。

途中あちこちに小さな滝があって、キャニオニングなるものをやっているグループがいた。滝を滑り落ちたりするらしいが、酔狂なことだ。

途中から急に涼しくなるポイントがあって、マイナスイオンも充満していそうでとても気持ちがいい。

写真だと伝わりにくいが、裏見ノ滝は水の勢いが強く、迫力のある滝だった。脇にもいくつか滝がある。周りを囲まれた窪みのような地形で、秘境的な雰囲気がある。

以前は滝の裏側に回れたらしいが、地すべりか何かで滝裏に通じる道が通れなくなっているとのこと。日光は華厳の滝、竜頭の滝、湯滝などが有名だが、裏見ノ滝もそれらに負けず劣らず素晴らしいものだった。ただ、たどり着くのが大変で、道が細く大人数には向かないし、上り下りがきついので年寄りには無理だろう。

橋の欄干にまたトンボ。

 

下りの渋滞を避けるため、日光宇都宮道路を使って土沢まで行く。こちらはまったく混んでなくスイスイ進む。1時間以上も渋滞にはまっているより、こっちから帰った方がよほどいいと思うが、皆さん東照宮に寄るとかお土産を買うとかいう目的でもあるのだろうか。

鹿沼市内の「太陽堂」というパン屋に寄り、友人が「切パン」というものを買う。以前からずっと気になっていたそうだ。そういえば先日もここを通ったときにそんなことを言っていた。「切パン」とはいったいなんぞや。

形状から考えると、棒状のあんパンを短く切ったものと思われる。味はそこそこ。謎が一つ解けてスッキリ。

空模様が怪しくなってきたと思ったら、急に豪雨。前もよく見えないくらいである。鹿沼市は山沿いなので非常に雨の多い所だ。毎日のように降っている印象がある。

夕食は栃木市のバイパス沿いの定食屋「食彩処さえぐさ」で。外観の雰囲気もいいし、中もきれいである。なぜかピアノが置いてある。

私はエビチャーハン、友人は冷やし中華。それに唐揚げも注文する。エビチャーハンはエビがゴロゴロ入っていておいしい。唐揚げは中華風の唐揚げ。どうやらここのご主人は中華料理店出身なのではと思っていたら、あとで調べると他に本店、大平店と2店舗あってどちらも中華。やはりね。

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