Go To トラベルキャンペーンは”協力”なのだ

Go To トラベルキャンペーン」の是非を巡ってワイドショーなどで大騒ぎをしているが、政府の新型コロナウイルス対策の分科会の尾身会長が「旅行自体に問題はない」との見解を述べた。旅行自体が感染を起こすことはない。出張も行なっているし、もしそれが起きていれば日本中は感染者だらけになっている、ということである。感染拡大を防ぐために旅行を控える必要はない、という見解だ。

旅先で3密の状態にならないようにすればよい、ということ。移動自体は感染拡大につながらないということである。このようにハッキリ答えが出ているのだから、もう騒ぐ必要はないのではないか。宿泊施設等には感染を避ける対策を求めるとしているし、対策しない施設は割引対象から外すのだから問題はない。そもそもそういった対策は、宿泊施設に限らず商店等でもとっくにやっていることである。

栃木県は「県民一家族一旅行」推進事業というのをすでに6月からやっていて、県内での10000円以上の宿泊で5000円割引、6000円以上10000円未満の宿泊で3000円割引される。対象者は栃木県民。好評なので予算を増額するそうだ。「栃木の観光の回復への第一歩として、まず、県民の皆様に「県民一家族一旅行」の御協力をお願いすることとしました」と知事も言っている。

これは協力なのだ。国も地方自治体も、現在崖っぷちの状況にある観光業を立て直す協力をして欲しいということなのだ。観光業は意外と裾野が広く、宿に食材を収める商店や農業などにも影響が大きいし、交通機関や地場産業にも影響を及ぼす。今観光に行くことが必要かという意見もあるが、そうではなく、観光業とそれに付随する幅広い産業を救うことが今必要なのだ。だから栃木県知事も「お願いしたい」と言っているのである。

全国40以上の都道府県でも似たようなキャンペーンをやっていて、「Go To トラベルキャンペーン」は遅いくらいなのである。なんで今さらこんなに騒ぐのかと思う。私は秋にでも温泉に行きたいので、ぜひ利用したい。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。