天河伝説殺人事件

市川崑監督、榎木孝明主演のミステリー。加藤武が刑事だし、岸恵子、大滝秀治や常田富士男など金田一耕助シリーズ常連さんが出ているので、主役を替えたシリーズ続編的なテイストがある。浅見光彦(榎木孝明)は探偵ではなくルポライターなのだが、殺人事件に巻き込まれて、これを解決していくことになる。

能をテーマとした取材で浅見光彦は天河神社を訪れ、能楽の長老の殺人容疑で逮捕される。容疑が晴れ釈放された浅見は宗家の秀美(財前直見)に真相解明を依頼され、一連の殺人事件の謎解きに奔走する。

金田一耕助シリーズ的なテイストはあるものの、内容は遠く及ばず面白さはイマイチ。テレビドラマで浅見光彦シリーズが14作まで作られたらしいが、映画としてはこれ1作のみ。映画でも「浅見光彦・事件簿ファイル第一号」となっていて、2作目以降も出す気満々だったと思われるのだが。

1991年製作。

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