VIX指数(恐怖指数)がアメリカ同時多発テロのときと同じくらいに高まった

連日、下落下落のオンパレードだが、昨夜のアメリカのダウはまたもや一時1000ドルもの大幅下落。そこから戻して結局終値は360ドル安の25400ドルで済んだが、先週は29000ドルあったものが、一週間で約4000ドルも下落してしまった。一週間の下落率は世界恐慌やブラックマンデーと並ぶ程である。WTI原油先物もちょっと前までは60ドルあったものが、今や45ドルだ。

VIX指数(恐怖指数)がリーマンショックの時を除くと過去最大級の49まで一時高まった。これはアジア通貨危機やギリシャ通貨危機のレベルを超え、アメリカ同時多発テロのときと同じくらいである。

VIX指数は投資家心理を示す数値として利用されていて、通常時には10~20の範囲に収まっているが、相場の先行きに不安が生じた時に数値が大きく上昇する特徴がある。

VIX指数がこれだけ高くなったということは、新型コロナウイルスによる不安は、アメリカ同時多発テロのときと同じくらいに大きいということである。先行きが不安だから株式も下落するし、原油先物も安くなる。

株なんかやってないから私には関係ないなどと呑気に考えていてはいけない。株価は景気の先行指標なのである。株価が大きく下げているということは、後に不景気がやってくるということなのだ。それを見越して、原油も消費量が減るだろうということで先物価格も下落しているわけである。

新型コロナウイルスの感染拡大はどこまで広がるのか。それによる経済の混乱はどの程度大きくなるのか。その見通しがつかない限り不安は収まることはなく、株価も戻りようがないだろう。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。