デジタル放送の遅れ

リビングのテレビと私の部屋のテレビで同じ番組を見ると音声がずれて二重に聞こえる。私の部屋の方が若干遅いのだ。ドアを開けているとちょっと聞きづらい。耳の遠い母がバカでかい音にして見るので迷惑千万なのだ。私の方のテレビボリュームはは10〜12程度だが、リビングでは30〜40なのだからどうしようもない。

しかしなぜ音声がずれるのかというと、デジタル放送はアナログ放送と違ってリアルタイムではないからなのである。地デジもBSデジタルも、受信したデジタル信号を信号処理して映像や音声を再現している。その信号処理に時間がかかるのでリアルタイムではないし、テレビの機種によって信号処理の時間がわずかに違ったりするので、2台あると二重に聞こえたりするわけである。

だからアナログ放送時代には、お昼とかにNHKの時報があったりしたのだけど、今は無い。ジャストタイムで視聴者に届けられないからなのだ。数秒の遅れが出てしまうので時報の意味をなさないのだ。

音声が二重に聞こえることが、最近すっかり忘れていたデジタル放送の遅れを思い出させてくれた。ついリアルタイムで見ているような気になってしまっているが、我々はいつも数秒遅れで見ているのである。

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