手遅れになってから、「後悔先に立たず」を噛みしめるのだ

うちの母は膝が悪くて、最近は家の中でも杖をついたりすることも。医者に痩せるように言われているのだが、そう簡単に痩せられるものではないと言ってまったく痩せようとはしない。膝にかかる体重が減れば状態が良くなるから、医者は痩せるように言っているわけで、それがわかっているのに痩せる努力をしないのだ。

人はそういうものなのかもしれない。思いっきり痛い思いをしないとわからないのだ。数年前に死んだ友人は強いタバコをずっと吸っていた。そしてついに脳梗塞になって、片手片足がうまく動かなくなってからやっとタバコを止めた。また別の友人は、塩分が高いし高カロリーだし、外食やスナック菓子は体に悪いよと何度言ってもほとんどの食事は外食だったし、スナック菓子や菓子パンを止めなかった。そして死にかけてから食生活を改めたが、もう一生病院通いしなければならない。

どちらも後の祭りで、事後に改めたってもう元には戻らない。手遅れなのである。しかし大多数はそういうものなのだろう。事が起こる前に対処できる人はほとんどいないのだ。根拠も無く、自分は大丈夫だと思っているので、助言もほとんど役に立たない。どうしようもないことである。かく言う私も、もう20年くらい健康診断を受けていない。

きっとうちの母も、歩けなくなってから後悔するのだろう。

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