グランドフィナーレ

主演はマイケル・ケイン、ハーベイ・カイテル、レイチェル・ワイズと申し分無し。スイスの瀟洒なホテルを舞台に、美しく豪華な映像で描かれる。しかしちょっと惜しかった。もう一歩で◯が付くのだが。

引退した指揮者をマイケル・ケイン(フレッド)が、老年の映画監督をハーベイ・カイテル(ミック)が演じる。舞台はスイス高原の高級ホテルで、セレブ達がバカンスを過ごしている。フレッドとミックは数十年来の友人である。ある日、フレッドの元に英国女王から指揮の依頼が届くが、それを頑なに断る。フレッドはなぜ女王のリクエストを断るのか。

映像はとてもきれいだし、いわくありげな内容も悪くないし面白いのだけど、あと一歩。でも退屈はしないので見ても損はない。ヴァイオリニストのヴィクトリア・ムローヴァと、声楽家のスミ・ジョー本人が出演しているのでちょっと驚いた。ムローヴァ演奏のバッハ/無伴奏ヴァイオリン・パルティータ集は好きな1枚である。

パオロ・ソレンティーノ監督、2015年製作(イタリア=フランス=スイス=イギリス)
最近、製作国がこのように多数である場合が増えてきたような気がする。

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