ザルツブルガーノッケルンは巨大で甘い

この間ラジオを聞いていたら、ウィーンでザルツブルガーノッケルンを食べておいしかったというエピソードが取り上げられた。ザルツブルガーノッケルンというのは、ふわふわのスフレのような感じのスイーツである。泡立てた卵白に小麦粉、卵黄、砂糖を加えてオーブンで焼いたもの。オーストリアの名物と言われている。

私も昔ウィーンかあるいはザルツブルク(場所をよく覚えていない)のオープンカフェで食べたことがある。私が持っていたガイドブックにはザルツブルガーノッケールという名称で載っていて、非常においしく人気があるというので食べたのだ。

注文して出てきたのは巨大な山脈である。ひと目でとても食べきれないことがわかる。しかも食べてみると、卵の生臭さが鼻につく上に非常に甘く、2名でもせいぜい1/3食べるのがやっと。入った店が悪かったのか、たまたまなのかわからないが、私が食べたものはお世辞にもおいしいとは言えないものだった。

大皿にこんな感じでそびえ立つ。

しかしラジオではおいしいと言っているし、名物にもなっているのだから、材料から考えてもちゃんと作れば少なくとも不味くはないはずだ。あのとき食べたものはなぜ生臭かったのだろう。卵が古かったのか。ネットで他の人の感想を見てみても、激甘で脳が溶けそうだったというのはあっても、生臭いという感想はない。

あのとき私達が大半を食べ残したザルツブルガーノッケルンを、ウェイターは残念そうな顔で下げていた。

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