二時間だけのバカンス/宇多田ヒカル Feat. 椎名林檎

宇多田ヒカルのアルバム「Fantôme」に入っている曲である。宇多田の低めの柔らかい声で始まるこの曲はややバラード調。それがだんだんテンポが早くなってきて椎名林檎にチェンジする。キリッとした林檎の声で歌われる歌詞もいつの間にか林檎調になっている。

割と柔らかい声の宇多田ヒカルと、キリッとパキッとした椎名林檎の声の対比、コンビネーションや、楽曲のグラデーションが見事である。実はこのCDは「花束を君に」が聴きたくてレンタルしたのだけど、一番気に入ったのはこの曲だった。久々の当たりという感じ。

「二時間だけのバカンス」とは何だろうか。端々に現れる歌詞を拾ってみると、
二時間だけのバカンス
足りないくらいでいいんです
楽しみは少しづつ
いつもいいところで終わる
欲張りは身を滅ぼす
教えてよ次はいつ

これはラブホでご休憩ということを示唆しているとしか思えない。あまり歌詞には興味がなくて、歌詞カードも読んだりはしないので所々聞こえる部分からイメージしているだけだが。椎名林檎のイメージでいくとOKだけど、宇多田ヒカル的にはこの歌詞で大丈夫なのかな。ひょっとしたら別のことを歌っているのかもしれないが、他の部分の歌詞も相当だし、聞き手があんまり深読みする必要もないから、これはやっぱりストレートに不倫の歌と思って聞こう。

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