常識は意外と限定的である

そんなの常識だよ、と言ったりする。常識に照らして考えるとそんなのありえない、と思ったりする。しかし、自分では常識と思っていたことが、実は自分が属する特定のグループやコミュニティに限定したものだったりするのだ。実際には常識にも多様性があることを知らなければならない。自分の常識と他人の常識は違うかもしれないのだ。間違いないと自分が信じる価値観や常識は、意外と限定的だったりするのである。

非常にわかりやすいのが、日テレ「秘密のケンミンSHOW」である。自分が普段当たり前に食べているものがその地域でしか食べられていなくて、他の地域には知られていないとわかったときの地元住民の驚き。自分の常識がまったく地域限定であり、全国的には通用しないという衝撃なのだ。

もっと小さな範囲で限定された常識もたくさんある。「うちではこうやる」というのもその1つ。その家庭では当たり前のやり方も、よそでは全然違ったというのはよくある話である。会社での業務の手順や進め方にもそういうものがありそうだ。

だから狭い範囲に閉じこもらないで、他者と交わることが大切なのだ。当たり前だと思っていたものが、当たり前じゃないと知ることができる。それは自分の地平線を広げることにつながるのである。

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