トイレマジックリンでわかること

以前はトイレマジックリンの詰め替えの安売りというと98円が普通だった。それがいつの間にか88円になり、そうこうしているうちに78円になり、先日ついに68円!となった。数年前の3割も安くなっているのである。

朝食は特に食べなくて、コーヒーとココナッツサブレを2,3枚くらいなのだけど、このココナッツサブレも以前は100円前後で買っていたものが、88円とかになっている。

こういった身近なものを見ても、政府が目標とする2%の物価上昇は今後も難しそうだ。

ではなぜ政府は2%の物価上昇を目指すのか。例えば金利が5%とする。物価が2%上昇すれば、金利5%から物価上昇分2%を差し引いた3%が実質的な金利となる。

逆に物価が2%下落すれば、金利5%から物価下落分2%を加えた7%が実質的な金利となる。デフレ局面では実質金利は上昇するのである。

実質金利が上昇すると企業の設備投資は抑制され、経済は成長しないし賃金も上がらない。だから政府は適度な物価上昇を目指すのである。極端なインフレとならない適度な物価上昇率が2%ということなのである。

しかしその政府目標も、トイレマジックリンの販売価格を見るだけで難しいということがわかる。デフレはまだまだ抜け出せない。

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