ちょっとドライブへ -1- /船頭料理天心丸、五浦海岸、六角堂、岡倉天心、茨城県天心記念五浦美術館

先週足利の友人Yと北茨城市の方に遊びに行ってきた。前日夜にメールが来て急に出かけることになったので、即席で考えたドライブプランである。朝9時に出発して、天気も上々。ローソンでアイスカフェラテを買って飲みながら行く。

友人は銀行の支店長なので、お盆期間に休暇が取れるなんて珍しいなと思ったら、丸々休めるのは1日くらいで、後は取引先の新盆に線香を上げに行ったり、支店に顔を出したりで、内実は全然休暇じゃないのだそうだ。

小山市は高速道路が近くに無いので、筑西市の桜川筑西ICまで行ってやっと高速に乗る。北関東道と常磐道を乗り継いで、福島との県境にある北茨城市へ。ランチの店を目指して走っていたら、大津漁港に出てしまった。

ナビをちゃんと設定して「船頭料理天心丸」に到着。10年くらい前にテレビで見たデカ盛りの店だ。漁師をやっていて、その日の水揚げでネタが変わるらしい。地魚を主体に提供する店なのだ。

私は天丼を、友人は海鮮丼を注文する。海鮮丼は見た目はさほどインパクトが無いが、ネタの1つ1つが大きくて、一切れが半身くらいあったりする。

圧巻なのは天丼。天ぷらの塔がそびえ立っている。ひと目で絶対に食べきれないと観念するしかない。内容はししとう、さつまいも、鮭とサバっぽい魚の他は何だかさっぱりわからない。青魚系の味のものが多く、エビやイカが入っていないのがちょっと不満。この大きさで1300円だから、エビなどは使えないのだろうけど。味はまあそこそこ。

かなり頑張って食べたが、魚2つと何か皮を揚げたようなもの、葉っぱの束を半分くらい残してしまった。何かの葉の天ぷらも1枚ではなく、10枚くらいが束になっていてかなりの体積なのだ。隣の刺身定食を食べている人も苦戦している。天ぷら定食を注文した子供などは、ほとんど全部持ち帰りだ。持ち帰り用のパックは50円。

「天心丸」からちょっと車を走らせると、すぐに五浦海岸である。茨城大学五浦美術文化研究所の入場券(300円)を買って中に入ると六角堂などがある。駐車場から入口までの間に岡倉天心の墓があった。

入口を入ってすぐに天心記念館があり、ちょっとした展示物がある。さらに海の方に下ると五浦海岸が見えてくる。佇まいの美しい海岸だ。水がきれいで底まで見える。

岡倉天心邸。涼し気な建物である。別の場所に横山大観、下村観山、菱田春草、木村武山の住まいもあり、日本美術院五浦研究所で日本画の製作に励んでいたのである。

海のすぐそばの六角堂。東北大震災のときに津波で流されて、その後再建されたものである。茶室に使っていたとか。

天心邸の写真を撮っている頃から雷がゴロゴロ鳴り出して、ちょっと落ち着かないので早々に退散。車に戻るとポツポツ降りだした。雷も段々大きくなってきたようだし、本格的に降りそうなので早めに近くの美術館に逃げ込むのだ。

「茨城県天心記念五浦美術館」の中に入ると、かなり降りだした。危ないところである。ここは海沿いに建っていて眺めが良いはずなのだが、水平線がモヤってもう海だから空だかわからないくらいになっている。

企画展もやっているが、岡倉天心記念室を見るだけなら190円。先ほどの茨城大学五浦美術文化研究所の入場券を見せると50円引きの140円になる。中をブラブラしているだけなら無料だ。天井も高く、ライブラリーなどの施設や部屋も多く、広々とした造りである。

岡倉天心記念室をざっと見た後はカフェでゆっくりしようと思っていたのだが、雨のせいか満席である。テラス席も雨でびしょびしょで使えない。あきらめて館内をひと通りぶらっとしても、まだ雨がやまないのでその辺のイスに座って待つ。入口から駐車場までちょっと離れているので、雨が降っていると出られないのだ。

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