アーティスト

99%白黒、99%サイレント。しかし残り1%のカラーと音声が効果的!いいアイデアの映画である。しかし今どきほぼサイレントの映画を作るなんて、勇気があるなあと思う。日本では外国映画の字幕を読むのは当たり前だけど、海外では外国映画は吹き替えが当たり前なのだ。字幕を読む習慣が無いのだから、サイレント映画の字幕を読んでくれるのかが懸念されるところじゃないかと思う。下手をすると大撃沈したかもしれないのだ。

しかし結果的にアカデミー賞を5部門も受賞してヒットした。内容はというと、まあなんとなくよくありそうな話だなという気はするが、ベトベトし過ぎずテンポもいいから面白い。

サイレント映画の大スターであるジョージ・ヴァレンティン(ジャン・デュジャルダン)はトーキーへの転換を拒否して次第に落ちぶれていく。それに代わり、新人女優のベビー・ミラー(ベレニス・ベジョ)はスターの階段を駆け上がる。ヴァレンティンが羽振りがよかった時代に偶然知り合いとなっていた二人だが、今や立場はまったく反対になってしまったのだ。密かに愛するヴァレンティンを見守るミラーだが、荒んだ生活を送るヴァレンティンはある日火事を起こしてしまうのだ...。

ミシェル・アザナヴィシウス監督、ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョ、ジョン・グッドマン、ジェームズ・クロムウェル、ミッシー・パイル他主演。2011年製作。

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