友人の見舞いとルドン展

先月死にかけた友人Mがまだ入院しているので、この間の日曜日に見舞いに行ってきた。今度はかなり良くなっているのがわかっているので気楽である。茶飲み話しに行ってきたという感じ。

今回は見舞いの前に「ルドン展」を見ようと思っているので、早い電車で行く。電車は意外と混んでいてボックス席になんとか座れたのだが、私の他は若い女性の3人組で、もう1人が来ない来ないと騒いでいる。小山でもう1人乗るはずだったらしい。そうこうしているうちに発車して、しばらくすると歩いてもう1人がやってきた。他の車輌に乗ってしまい、探していたらしい。

遅れて来た娘はボックス席の横に立って楽しげに4人でしゃべっているので、せっかくだからまあいいかと思い、席を譲って私は隣の車両に行った。そのうちどこかで座れるだろうと思ったからだ。ところがその後も混雑は増すばかりで、結局ずっと立ったまま。ちょっと失敗だった。

東京駅を出るといい天気で観光客もたくさんいる。

三菱一号館美術館前の中庭の洋風な佇まい。ビルの谷間なのにのどかでいい感じである。

美術館の中庭側入り口。

「ルドンー秘密の花園」展はかなり良かった。今まではほとんど花の絵しか見なかったのだが、人物画などの背景の青がとてもきれいなことがわかった。ルドンの青はいい。ただし印刷になるとこの青の美しさはかなり失われてしまうのだが。

花瓶の花の絵の背景のグラデーションも、本物はとても美しい。これも印刷になると、残念ながらずいぶん違ったものになる。

ルドン展の入り口で香川県PRのボールペンをもらった。「ルドン展LOVESうどん県」というコラボレーション企画で”ルドン”と”うどん”を掛けているらしい。ちょっと脱力。ただ、すごいことに香川県民は1700円の入場料が無料となるのだ。私はヤフオクで1100円でチケットを手に入れたけど、それでも香川県民がうらやましい。意外な所にお金をかけてるね、香川県。

いつも新宿方面ばかりに行っていて東側方面に来るのは久しぶりだから、お昼は先日テレビの散歩番組か何かで見た「蔵前いせや」に行ってみる。御徒町でJRを降りてずっと歩いて行くと、意外と遠い。かなり時間がかかってしまった。地下鉄に乗るんだった。

注文したのは海老穴子丼1500円。テレビで見たやつだ。みそ汁とお新香が付く。

メニューの写真より若干小さいのはご愛嬌として、テレビでは盛んにおいしいと連呼していたが、味は正直さほどでもない。レンコンはサクサクホクホクしていて良かった。ナスもそこそこ。海老はプリッとしてちゃんと海老の味がする。しかし丼の半分を占める穴子が全然。穴子と知らなければわからないほど穴子の風味が無い。タレはただただしょっぱい。あんまりしょっぱいので残しちゃおうかと思ったけど、なんとか我慢して食べきった。これで1500円なのかよという気分である。テレビは当てにならないね。ただみそ汁は豆腐の角も立っていておいしかった。

大いに不満な気持ちで御徒町まで戻り上野へ。前日の満開のニュースを思い出して、予定にはなかったけど少し桜でも見て行くかという気になったのだ。しかし上野駅に着いてみると、改札を出るだけでも大行列になっている。こりゃいかんと諦め、トイレに寄っただけで引き返し本題の武蔵野赤十字病院へ。

武蔵境駅を出ると、ヨーカ堂の前の桜が満開である。この頃、小山はまだ全然咲いていなかったのに。

友人はもうすっかり元気になって話もごく普通にできる。前回はかなり散漫な状態で心配だったけど、もう完全に通常に戻った。あとは腕に施した透析用の処置の傷が完治すれば退院できるらしい。腎臓が悪化して、これからは週に3回透析をしなければならなくなってしまったのだ。今後は家の近くで通いやすい透析のクリニックを探さなければならない。

2時間弱おしゃべりをして病院を後にする。親戚の方が来たのでチェンジなのだ。帰りは電車も空いていて楽チンだった。

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