クローンは物悲しい

クローンを題材とした映画はどれも物悲しい。今までに見たのは「わたしを離さないで」「アイランド」「月に囚われた男」の3つだけど、どれも悲しい内容だった。

「わたしを離さないで」においては、クローンというのは表面的な舞台建てかもしれないが、それは置いとくとして、3つともクローン側からの視点で描かれており、クローンの感じる悲哀が大きなテーマの1つとなっている。「アイランド」などは完全な娯楽作にもかかわらず、また最終的には解放されるにもかかわらず、最後まで悲しみの色は消えない。

なぜこういった作品が作られるのか。それはクローンの利便性や可能性は非常に有望視されるものの、罪悪感も大きく感じるということなのだろう。すでにクローン羊は作られている。もし将来的にクローン人間が作られるとしたら、その人権や心をどう考えるのか。ただ利用するだけでは済まされない、非常に大事な問題点なのだ。そこの折り合いが簡単につかないからこそ、これらの作品が作られるのである。

これらの映画を見ている限りでは、クローン自身にとっての未来は明るくない。人としては扱われない模様である。ただ利用されるためだけに生かされることになる。これらの予測が正しいのかどうか。科学は人のクローンを作るところまで行くのか、またそれが許されるのだろうか。

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