日馬富士と貴ノ岩の騒動は本当か?

ここ数日、日馬富士と貴ノ岩の騒動がメディアをたいへん賑わしている。また警察に被害届が出されているので、「事件」ということにもなっている。しかしこの「事件」には不可解な点が非常に多い。これがまたさらにメディアの大騒ぎを呼んでいるのである。

日馬富士に殴られたという日の翌日、貴ノ岩は何事も無く巡業で取組を行っている。外見上も動きも、特に変わった所が見られない様子だ。ところがそれから何日も経って、骨折で入院ということになり、被害届も出された。

事の発端は貴ノ岩が「もうあなたたちの時代じゃない」と先輩力士たちに対して暴言を吐いた上に、日馬富士が説教をしているときにスマホをいじったということのようだ。それによって日馬富士が激高し、殴ったということである。当初、日馬富士がビール瓶で貴ノ岩を殴り、その後も馬乗りになって何十発も殴ったということだった。

しかし白鵬の証言によると、日馬富士はビール瓶では殴っていないし、馬乗りになって何十発も殴ったということもない、ということである。すぐそばで見ていたのだし、別にウソを言う必要もない。またウソの証言などしたら、自分に火の粉が降り掛かってくるのだから、そんな危ないことはしないだろう。

また貴ノ岩の骨折というのも、あえて検査でもしなければそもそも自分でも気づかないくらいの軽微なものである。だから普通に巡業で取組も行っていたのだ。騒動の翌日には貴ノ岩が日馬富士に詫びを入れ、お互いに悪かったと握手もしたので、こんな大騒動になるとは思わなかったと、やはり白鵬が言っている。

要するに身内のケンカ程度のことなのじゃないだろうか。それをあえて被害届を出し、暴力事件にしたのは貴乃花親方だ。騒動当日から何日も経ってから入院というのも不自然である。しかもそれまで普通に巡業していたのに。また当人たちは仲直りもしている。事件化する必要はどこにも無い。

貴乃花親方は被害届を出す前に、相撲協会に一切説明や報告を行っていない。しかも被害届を出しているのに、貴ノ岩が殴られたことについてはよく知らないと相撲協会に言っている。行動の順番も言っていることもまったくおかしい。

頭がおかしくなったのでなければ、こういう謎の行動は意図して行っているわけだ。こんなことをするのはなぜなのか。それは相撲協会の理事選が近づいてきているからなのだと思われる。

貴乃花親方は先の理事長選挙で八角親方に破れて理事長になれなかった。今度の理事選では息のかかった理事を多く当選させて、次回の理事長選では今度こそと思っているはずである。

だから現体制にダメージを与えるために、必要もないのにわざわざ無理やり事件化したのではないだろうか。渡りに船とばかりに、日馬富士と貴ノ岩のイザコザを事件に仕立て上げたのではないかと思われる。自分の都合しか頭にない、実に汚いやり方だ。

もともと自分が蒔いた種とはいえ、貴ノ岩は親方の言うことに逆らうわけにもいかず、ちょっと気の毒な立場となっているかもしれない。病室では退屈を持て余しているのではないだろうか。

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