シティ・オブ・ゴッド

これはギャング、犯罪者たちを描いた映画だが、その面々は大人ではなく幼い子供や若者たちだ。子供やティーン・エイジャーがいとも簡単に人を殺す。身近に銃があり、簡単に人を撃つ。「シティ・オブ・ゴッド」とは街の名前で、ここでは貧困と暴力が蔓延している。

貧民街”シティ・オブ・ゴッド”では強盗、殺人などは日常的な情景だ。少年リトル・ダイスは幼い頃からギャングに憧れ、成長すると街を牛耳るようになる。麻薬売買による潤沢な資金で手下も銃も豊富。対向する勢力と銃撃戦もしょっちゅうなのだ。

このストーリーがブラジルでの実話に基づいたものであるということに驚く。年端もいかない子供たちが銃を持って、簡単に人を撃つなんて。暴力が蔓延している貧民街では社会秩序も何もない。なんとも救いの無い街、それが”シティ・オブ・ゴッド”=”神の街”だ。

フェルナンド・メイレレス監督、アレクサンドル・ロドリゲス、レンドロ・フィルミノ・ダ・オラ、セウ・ジョウルジ、アリシー・ブラガ主演、2002年製作。

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