「春なのに」の季節

春の名曲、柏原芳恵「春なのに」を聴く。素晴らしい。”春なのに、春なのに、ため息またひとつ” 。春と言っても卒業の季節、3月の別れの歌である。桜とともに日本の情緒という気がする。

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作詞・作曲は中島みゆき。中島みゆきも後に自身のアルバムに収録しているが、柏原芳恵が歌う方が圧倒的に良い。曲と歌手の相性か。そもそも柏原芳恵に提供するために書かれた曲だから、それは当たり前なのかもしれない。アレンジも柏原芳恵版の方がドラマチックで、この曲に合っているようだ。

本来3月の曲なのだけど、もう卒業とは無縁であるからして、この曲を思い起こすのは桜の花びらが散るのを見る4月なのである。ハラハラと散り行く花びらを見ているとイメージされるのだ。紀友則「ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花のちるらむ」が自然に思い浮かぶように。

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