大谷のピッチングに欠けるもの

大谷についてずっと不思議に思っていることがある。球のスピードはあんなに速いのに、なんだか圧倒的な感じがしないのだ。なぜだろう。160kmを超えているのに、バットに結構当てられるし。球速だけから考えると完封の連続でも良さそうな気がするが。

こういう状況だと、バッティングの方も捨てるのが惜しくなる。圧倒的なピッチングなら投手専念もいいと思うが、そうでないならクリーンナップとして十二分に通用するバッティングだし、長打力もあるのだから、バッターとしての魅力も捨てがたい。

私が今まで見た中では、一番すごいなと感じた投手は江川である。江川のストレートは本当に早く感じた。空振りしたバットが、ボールから何十センチも離れているようにも見えた。スピードは大谷よりも遅いはずなのに、とても早く見えたのだ。江川が登板するゲームは8時頃には終わってしまうので、平日はなかなか見れなかった。

しかしなぜなのだろう。大谷の球速からすると、もっとバッターをきりきり舞いさせても良さそうなものなのに。なぜバットに当てられるのか。そこがよくわからない。意外と球が伸びないのだろうか。このように投手としてピカ一と言えない状況だと、やはりバッティングも捨てがたいと思えてしまうのだ。今年はそこが払拭されるのか。興味あるところである。

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