4月1日生まれが早生まれになる仕組み

4月1日生まれの人は、なぜ早生まれとして学年が1つ上になるのかよくわからなかったが、やっとその仕組がわかった。それは民法と学校教育基本法の、年齢のカウント方法のなせるわざだったのだ。

まず年齢について、“満年齢は、起算日に応当する前日をもって満了する”と民法で定められている。簡単に言うと、4月1日が誕生日の人は3月31日に年齢が1つ上がるのである、民法上は。我々は誕生日に1つ歳を取ると思っていたのだが、民法上ではその前日にすでに歳を取っていたのである。

次に学校教育基本法では“満6歳になった翌日以降で最初に迎える4月1日に、小学校に入学する”と定められている。だから4月1日生まれの人は、3月31日に満6歳になっていて、翌日の4月1日に入学となるのである。4月2日生まれの人は、満6歳になるのが4月1日だから、翌日以降で最初に迎える4月1日、すなわち1年後の4月1日に入学となる。

こういう仕組みだったのだ。カギは年齢のカウントの仕方が一般常識と法律では違うということだったのだ。「誕生日おめでとう~!」のときは、すでに歳を取って1日経っていたのである。

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