LGBTがIGBTに見える

メディアでLGBTという文字を見ると、どうしてもIGBTに見えてしまう。LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字をとったものである。対してIGBTはInsulated Gate Bipolar Transistorの頭文字をとったものであり、半導体素子の一種である。LGBTとIGBTはまったく関係ない。

なぜLGBTがIGBTに見えてしまうのかというと、LGBTより先にIGBTという単語が頭に入っていたからである。なぜIGBTが以前から頭に入っていたかというと、90年代にカウンターポイントという会社が、真空管とIGBTを利用した高級なパワーアンプを出したからである。

もともと高級アンプに向かないと言われていたIGBTを出力段に使い、入力段に真空管を使うという、他社にはない珍しい構成が興味を引いたのである。その後カウンターポイント社は無くなってしまったけれど、IGBTという単語は今でも強く頭に残っている。だからLGBTという文字を見ると、よく似ているIGBTがつい頭に浮かんでしまうのだ。

「3つ子の魂百まで」ではないが、強く印象づけられた言葉はなかなか頭から消えないようだ。

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