ついに国債の金利がマイナスに!

またもや日経平均は暴落。今年はドカ下げばかりで、ブログの記事も株式の話題がかなり多くなっている。これがいいニュースならいいのだけど、下がった下がったばかりで嫌になってしまう。

原油安、為替の円高、欧米株の下落などにより日経平均は一時978円安と1000円近く下げ、終値は918安の16085円。今年一番の下落幅で、ほぼ年初来安値に近くなった。為替はなんと対ドルで昨日より約3円も円高に振れて114円台半ば。もう危ないラインだ。これ以上の円高は輸出企業の収益を下押しすることになりそうである。利益の下方修正が相次ぐなんてことになると、センチメントはさらに悪化してしまう。

資金は株式市場から債券に移動しており、午前中ついに10年物国債の金利が一時0%となった。なんと0%である。10年たっても1円も利息がつかないのだ。しかしそれでも買い手がいるのである。マイナスにならないだけマシということか。資金防衛の意識が非常に高まっている。

と驚いていたら、午後になってなんとなんと10年物国債の金利がマイナスになってしまった。マイナス金利ということは、国債を買うと損をするということだ。利息をもらうどころか払わなければならない(実際のやりとりはちょっと違うが、イメージとしてはこうなる)。短期国債なら以前にもマイナスになることはあったが、長期国債がマイナス金利なるのは日本では初めてのことだ(スイスに次いで2例目)。

じゃあ国債なんて誰も買わなくなるかというと、そんなことはないのである。個人だったら家に置いておいた方がマシだということになるが、機関投資家などは巨額なので現金の形では置いておけない。多少のマイナスくらいなら国債の方がコストが安くて安全に資金を保有できるし、流動性も高いから有利なのだ。

それにしても今年の市場は話題が尽きない。株式も為替も先物も債権も。大きな動きが起きている。

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