食品産業で不祥事を起こさないために

先日「ガイアの夜明け」でアクリフーズが信頼回復に努める様子をやっていた。数年前に、社員が冷凍食品に毒物を混入した事件があり、その再発防止や消費者に対する信頼回復をどう行っているかという内容である。

設備を刷新して混入などが起こりにくくする、監視カメラを多数設置して監視を強化する、社員の検査を徹底する等々。ずいぶんお金もかけたようだ。

しかしそもそもは、人事制度の変更で給与が減ったことに、当該社員が強い不満を持ったことが原因だったはずである。不満の矛先が製品への毒物混入に向かったのだ。原因は労使関係だったのである。

もっと前の中国製冷凍ギョーザ毒物混入事件も、やはり良好でない労使関係が原因だった。監視や検査を強化することも必要かもしれないが、社員をどう扱うかということの方がより重要なことなのじゃないだろうか。

同じ番組内でやっていた、アルバイトのモチベーションを高める丸源ラーメンの取り組みの方が、まだマシなんじゃないかと思う。アルバイトでも店長になれる、という目標があまり現実的ではないような気がするけれども。

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