お金はお金だからお金なのだ

木村剛氏の本にお金について面白い説明があった。「お金はお金だからお金なのだ」と。

お金は、今現在みんながお金だと信じているからお金足り得ているのである。一万円札なんて、考えてみればただ紙に一万円と刷っているだけで、それ自体に価値があるわけではない。誰でもがお金として受け取ってくれるからお金なのだ。

逆に言うと、信用がなくなったときにはお札は紙切れに戻るのである。お札を発行しているのは政府だ。政府の信用が低下すると、その国の通貨は価値が低下して安くなる。誰も政府を信用しなくなると、ついにお金はお金でなくなってしまうのである。

ユーロ圏諸国の財政、経済の先行きについて、市場の不安感を低減(できれば払拭)できるかどうか。ユーロ安の解決はそこにかかっている。

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