エコナの騒ぎはバカバカしい

家族にはいつも針小棒大なニュースを鵜呑みにして大騒ぎするなと言っているのだが、最近またなにやら大騒ぎしている。花王のエコナである。成分のひとつであるグリシドール脂肪酸エステルが、発がん性のあるグリシドールに分解される恐れがあるというニュースで騒いでいるのだ。
グリシドール脂肪酸エステルが元で健康被害が発生したという話は今の所聞いたことが無いし、あくまで恐れがあるというレベルの話である。またグリシドール脂肪酸エステルはエコナだけでなく他の油にも含まれていて、ただ量が多いか少ないかというだけなのである。もう他の油で既に何十年も摂取しているのだ。今更騒いで何をどうするのだろう。もう油はいっさい使わないというわけでもなかろうに。
結局エコナも他の油並みの含有量に押さえてまた発売するのだし、グリシドール脂肪酸エステルが危険というのなら、もうどの油も使えない。菓子類もほとんど油をつかっているから食べられないことになる。
そもそも他の疑わしい添加剤が入った食品を山ほど食べているのに、ニュースでちょっと報道されるとよく考えもせずにすぐ大騒ぎするのは、あまりにも幼稚で良識の無い態度だろう。また、タバコを吸っている人などがこうしたことを騒いでいたりするのは、ほとんどコントのようだ。こういう人は、自分が吸っているタバコの遥かに大きな危険性については何と言い訳するのだろうか。
一貫性も無く、自分なりの検証も無く、ただマスコミの大騒ぎに乗っかってワイワイはやし立てているのは、知性的でなく見苦しいだけだ。

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