すみれは、ブルー

十数年振りに故郷の田舎町に帰ったガッシー(シシー・スペイセク)。彼女は世界で活躍するカメラマンなのだ。そして昔の恋人ヘンリー(ケヴィン・クライン)との再会。ヘンリーの妻ルース(ボニー・ベデリア)の不安をよそに、二人の気持ちは急速に高まっていく。
まあよくある話だ。展開も結末もある程度は読める。でもそれが故にかえって安心して見ていられることにもなり、二人の止むに止まれぬ気持ち、妻と微妙な距離感などを眺めて、第三者的な視点でドラマの中にじっくりと浸ることができる。
若々しい青春恋愛ドラマではないけれど、青春の輝きを取り戻そうとするような大人のほろ苦いお話。
ボニー・ベデリアはダイ・ハードのときとちょっと違った印象で、スタイルも少しスマートな気がする。
1986年、ジャック・フィスク監督作品。

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