ある結婚の風景

もう何ヶ月も前に録画してあったが、長いのと内容が重そうなのでなかなか見る決心がつかないでいたイングマール・ベルイマン監督の「ある結婚の風景」をやっと見た。巨匠の作品とはたいした物で、こんなに重くて密度の濃い映画が見始めると引き込まれて2時間45分があっという間である。いやーそれにしても見応えある。
主演のリブ・ウルマンとエルランド・ヨセフソンによる二人芝居にほぼ近い作品で、夫婦生活、仮面の下の本音、別れ、論争、再会と、実に面白い内容。ずっと討論(あるいは夫婦喧嘩?)に討論を重ねて、表面的な夫婦関係に隠れた内面をえぐり出していく。これが見ていて実に面白い!一度は見ておきたい作品といえる。2回以上見るのはしんどいけど。ひょっとすると、見ていて身につまされる方も多いかも知れない。
私が今まで見たベルイマン監督&リブ・ウルマン主演の映画はいつもこういった少ない出演者、少ない場面転換で延々と語られるというのばかりである。冬の長い北欧の作品だからだろうか?
1974年制作。

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